日常生活の中には、たくさんの音が溢れています。生活するために使われている機械は、終了したことを知らせるために音が発生し、来客が来たことを知らせるためにインターフォンが鳴ります。私達が生活していくためには、音からもたらされる情報が必要不可欠なのです。
聴導犬の一つ目の仕事は、聞こえないことによって得ることが出来ない、音の情報を伝えること。音の鳴っている機械を探し見つけた後、ユーザー(飼い主)を探して体のどこかに『タッチ』します。ユーザーが気付いたら『どこ』の合図で、探し出した音に向かって走り出す。到着したら、『ここから音がしているよ!』とでも言うように、音のするものをジーッと見つめて教えてくれるのです。
また、音が鳴ったら知らせるだけと言うものもあります。例えば目覚まし時計の場合、目覚ましが鳴ったら起こしてくれます。警報などの場合は、音のする場所に案内することは、ユーザーを危険にさらしてしまう可能性もあるので、音の場所に誘導することをせず、『タッチ』した後、その場に留まるようにするのです。
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聴導犬のこの仕事は、家の中に限られたことではなく、旅行先の宿泊施設などでも同様に行うことが出来ます。
街の中を歩いていると、自転車や車が来ることがあります。前から来ていれば視覚で確認することが出来るので、端に避けることが出来ますが、後ろから来た場合、聞こえなければ瞬時に避けることは困難となります。そのため、聴覚障がい者の多くが追い越される際に文句を言われたり、わざと接触されたり嫌な思いを経験しているのです。安全に街中を歩くために、聴覚障がい者は後ろを気にしながら歩くことをしなければなりません。
聴導犬の2つ目の仕事は、後ろから来る自転車や車の音を聞き、ユーザーに知らせること。後ろから来る物を聴導犬が知らせてくれれば、ユーザーは前方だけ見ていれば良いのです。気を張った状態で外出することなく、安心・安全が守られた状態で外出することが出来るようになります。
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また、銀行や病院などで名前を呼ばれたり、番号呼出音があったりすると思います。聞こえる人は、本を読んだり、何かしたりしながら待つことは出来ますが、聴覚障がい者は受付カウンターを凝視しながら待つことになるのです。視覚のみに頼りながら、色々な情報が飛び交う場所に行くことは楽なことではありません。
そこで、聴導犬の3つ目の仕事になります。ユーザーの名前を呼ばれたら知らせる。番号呼出音がしたら知らせる。名前を呼ばれたことを知らせてもらえれば、どこで呼ばれているのか?確認するだけで済みます。また、番号呼出音の場合は、自分の番号と呼ばれている番号を、視覚で確認するだけで必要な情報が得られるのです。聴導犬が、そのような情報を知らせてくれるだけで、安心感のある外出をすることが出来るようになるのです。
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視覚障がい者や手足が不自由な障がいは、見て分かる障がいです。しかし、聴覚障がいの場合、見ただけで障がいがあることが分からないのです。そのため、必要な時に必要な手助けが受けられない現状があります。電車や施設などで放送される緊急アナウンス。聞こえれば状況を判断し、適切な対応を考えることが出来ます。しかし、聞こえなければ雰囲気が変だ?と感じてから、周囲の人に何があったのか聞かなければならないのです。変だ!と気が付けばよいのですが、気が付かなければ知らないまま対応が遅れてしまうことになります。
聴導犬の1つ目の役割は、ユーザーが聴覚障がい者であることの目印になることです。『聴導犬=耳の聞こえないひとのサポートをする』と周囲の人が理解してくれれば、ユーザーから情 報を求めなくても、周囲の人から必要な時に必要なサポートを受けられるようになるのです。
聴覚障がい者が社会参加場面で最も気を使うのが、相手とのコミュニケーションです。突然話しかけられる、買い物中に探しているものがあって店員さんに聞きたい・・・など、様々な場面で人と話をしなければなりません。話をするためには、まず自分が聞こえないことを説明し、それにあった対応を相手に求めるのです。
外出する度に、聞こえないことを説明し、コミュニケーションを取らなければならないと言うことは、社会参加するための足枷になっていると言ってもよいのです。
そこで、聴導犬の2つ目の役割となります。聴導犬が目印となって、聞こえない人であることを伝えてくれるため、相手がそれを理解し、適切な対応をとってくれるようになるのです。
以上のように、聴導犬には音の情報を伝える� ��けではなく、聴覚障がい者が社会参加場面において抱えている問題を解決したり、目印となって必要な情報がもたらされるようにしたりと、様々な場面で聴覚障がい者をサポートしているのです。
そして、どのような状況でも安心して安全な生活が送れるように体の一部となり、聴覚障がい者の心と体の支えとなっているのです。
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