心電図検査
1. 心電図
心臓は「心筋」とよばれる筋肉からできています。「心筋」は自発的に微量の電気を発生し、心臓全体にこの電気を伝わらせて心臓を動かしています。心電図はこの電気的な信号をとらえる検査です。心臓の機能が正常に働いているかどうかを調べ、不整脈や心筋に異常があるかどうかがわかります。
仰向けに寝て安静な状態で両手首、両足首、胸部に電極をつけて測定します。痛みはなく数分で終わる簡単な検査です。
2. ホルター心電図
通常の安静心電図では必ずしも症状が発見されるわけではありません。一方、ホルター心電図は24時間常に心電図が記録され、その間に発生する心電図の変化を全て捉えることができるため不整脈や狭心症、心筋梗塞の判定に大変有効です。また、小さな心電計を身体につけて測定してもらいますので多少の制限はありますが、ご自宅では普段通りに生活を送っていただくことができます。
3. 負荷心電図
運動を行い、ある程度の負荷を心臓にかけることによって心臓の機能や運動対応能を調べる検査です。狭心症、心筋梗塞などの判断に有用です。
2段の階段をリズム音に合わせて上り下りして、その時の心電図を記録するマスター試験とベルトコンベアの上を歩きながら心電図を記録するトレッドミルがあります。
4. 心電図検査Q&A
Q1. 心電図の為の準備は?
特に準備をしていただく必要はありませんが心電図前の激しい運動は避けてください。また、手、足、胸に電極をつけますので検査の際はストッキングの着用はなるべく控えていただいた方がよろしいかもしれません。
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Q2. ホルター心電図をつけている際の注意点は?
心電計をつけている間は入浴、シャワーはご遠慮ください。軽い運動はしていただいて可能ですが大量に汗をかくような激しい運動は、汗で電極が外れてしまうこともありますのでご遠慮下さい。食事、薬、飲酒、喫煙等は、日常通りでかまいませんが記録用紙に記入してください。また、検査が終わりましたら生理機能検査室に翌日お持ち下さい。
Q3. トレッドミル心電図の為の準備は?
検査着を着て、裸足で検査していただきますので特に準備の必要はありません。
超音波検査
超音波により、断層画像を描出することのできる検査です。肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓、膀胱、心臓、頚動脈、乳腺など様々な臓器を検査することができます。
体表にゼリーを塗り、探触子を目的とする部分にあて画像を描出します。多少のくすぐったさはありますが、特に痛みはありません。
1. 腹部超音波
肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、脾臓、膀胱などの異常を調べる検査です。
2. 心臓超音波
心臓の動きや壁の厚さ、弁の状態、血流などを調べる検査です。
3. 頸動脈超音波
頚部動脈の血管の壁の状態や血流などを測定する検査です。この検査により動脈硬化の状態も調べることができます。
4. 乳腺超音波
乳腺のしこりの有無、その性状などを調べる検査です。
5. 超音波検査Q&A
Q1. 超音波検査の為の準備は?
腹部超音波検査の場合は食事をとりますと、胆のうの収縮や腹部全体にガスがかかることによって正確な観察ができなくなりますので食事を抜いて(食後の場合でも最低6時間は空けてください)お越し下さい。
水分(水・お茶のみ)は検査30分前までは制限せずにお飲み頂いて構いません。また、いつも服用されている薬は通常通り内服してください。糖尿病治療薬は内服を中止し、インシュリン注射治療を受けている方は担当医の指示を受けてください。
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呼吸機能検査
肺の機能を調べる検査です。息を大きく吸ったり吐いたりして行う検査で、肺気腫、間質性肺炎のような閉塞性呼吸障害や拘束性呼吸障害の有無などを調べます。また、手術で全身麻酔をかける時には事前に呼吸機能を調べておく必要があります。鼻はノーズクリップでつまみ、口にマウスピースをくわえて息を吸ったり、吐いたりして検査します。この検査は人によってはきつい検査かもしれませんが出来る限り検査に協力していただくことで正確な結果を得ることができます。
●肺活量(VC)
肺に空気を深く吸い込んだのちに、ゆっくりと吐き出すことのできる空気の全量。
●努力性肺活量
肺に空気を深く吸い込んだのちに、一気に吐き出すことのできる空気の全量。
神経・筋電図検査
筋肉が生ずる電気的な信号をとらえる検査で、筋電図検査には筋肉の病気を診る筋電図検査と、神経の障害を診る誘発筋電図検査があります。神経や筋の病気の診断に大変有用です。痛みを伴う検査ですが、筋・神経の病気の診断のためには大切な検査となります。
1. 筋電図
細い針を筋肉内に刺し、刺激を加えた時の筋肉の興奮状態を検査します。筋肉の運動障害、痛みなどの原因が筋肉によるものなのか神経によるものなのかを調べる検査です。また、その障害部位や程度も調べることができます。針を刺す時に痛みを伴います。
2. 末梢神経伝道速度
主に腕や足の末梢神経を電気刺激して、刺激から筋肉が興奮するまでの時間を測定することによって神経の伝導速度を検査します。糖尿病では末梢神経の障害を起こしやすく、その障害が疑われる場合にも大変有効な検査となります。電気刺激による痛みを伴います。
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3. ABR(聴性脳幹反応)
耳にヘッドホンをして音刺激を行い、その刺激が脳に伝わるまでに導出される波形を記録することによって他覚的に聴覚検査を行うことができます。意識状態・薬物の使用に関係なく、比較的容易に再現性よく測定ができます。
脳波検査
脳の様々な部位を包む頭皮に電極をつけ、脳が発する微弱な電気的刺激を検出し、脳の神経の働きを見る検査です。電極を着けて横になった状態で検査を受けることになります。お時間はかかりますが、痛みのない検査で、てんかんや脳血管障害などの診断に有効です。
■動脈硬化検査
ABI(足関節上腕血圧比)とPWV(脈波伝播速度)の2項目を同時に検査することができ、動脈硬化の診断に有効です。
1. ABI(足関節上腕血圧比)
足首と上腕の血圧比を測定することによって血管の狭窄の程度が分かります。健常人の場合、足首の血圧は上腕の血圧より高いのが普通ですが、足の動脈が詰まっていたりすると上腕の血圧より低くなります。足の動脈が詰まったりすると、血流が悪くなり上腕の血圧より低くなりABIは小さくなります。
2. PWV(脈波伝播速度)
腕から足首までの脈波の伝播速度のことで、PWVが大きいほど動脈壁が硬化している可能性が高くなります。PWVは年齢、血圧が大きくなるとともに増加します。
3. 動脈硬化検査Q&A
Q1. ABI, PWV検査の為の準備は?
両手、両足に血圧計をつけますので手首足首をだしやすい服装でお越し下さい。
聴力検査
耳は、外耳・中耳・内耳の三つの部分からなっています。音は空気伝導(外耳道、鼓膜、内耳にある骨を通って)または骨伝導(耳の回りまたは後ろの骨に伝わって)によって内側の神経に到達し、そこから脳に伝わると、聴力が機能します。
1. 純音聴力検査
続音と断続音(125 ~ 8000Hz)で気導聴力(空気伝導による聴力)と骨導聴力(骨伝導による聴力)を調べ、内耳の機能や聴神経の働きを検査します。
2. ティンパノメトリー
耳に空気を入れ、圧の変化を測定し、鼓膜の働き(可動性)や中耳の状態を調べるための客観的検査方法です。主に中耳への音の伝達を調べます。
SAS(睡眠時無呼吸症候群)検査
いびきは睡眠中に上気動の緊張感が緩んで狭くなることによって発生します。さらに緩むと上部気道は完全に閉塞してしまい、何回も呼吸が止まってしまいます。これが睡眠時無呼吸症候群です。1晩7時間の睡眠中に30回以上の無呼吸があり、そのいくつかは non-REM 期にも出現します。その結果、日中に眠気を催すなどの症状を呈してしまいます。
この検査では当日自宅に持って帰って寝る前に装着していただきます。後日、検査室の方へ直接持って来て下さい。
1. SAS検査Q&A
Q1. 睡眠時無呼吸症候群とは?
睡眠中に何度も呼吸が止まる状態(無呼吸)を繰り返す病気です。下記のような症状がある方はご注意下さい。
- 日中の眠気
- 大きないびき
- 起床時の頭痛
- 熟睡感がない
Q2. SAS検査の際の注意点は?
センサーが取れてしまいますと結果が出せなくなってしまいますので、寝返りなどをうった際に取れないようセンサーをしっかり装着して下さい。
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